- 右脳は芸術脳
- 左脳は言語脳
今回は、右脳と左脳について、詳しく解説をしました。このページを読めば、右脳派と左脳派で一体何が違うのか分かると思います。
右脳と左脳を徹底比較
右脳派と左脳派の違いを知るためには、まず右脳と左脳の違いを知っておきましょう。
右脳と左脳の能力の違いについては、ロジャー・スペリーというノーベル賞を受賞した博士が提唱した事が始まりです。下の表は、ロジャー・スペリーの理論をもとに、トーマス・R. ブレークスリーが右脳と左脳の能力の違いを分類したものです。右脳・左脳の特徴から右脳はアナログ脳、左脳はデジタル脳と呼ばれることがあります。
右脳の能力 | 左脳の能力 |
隠された意味(比喩)を読み取る | 話す |
顔を認識する | 読む |
左側の身体ならびに資格空間の統率 | 書く |
空間の知覚 | 言語的な記憶の統合 |
“道を探す”能力 | 抽象的な分類 |
視覚的結末 | 音楽的能力 |
音楽的感覚 | 連続的な細かい手作業 |
記憶統合の形成 | 一度に一つ以上のものを見る |
絵の適切な形成 | 左右を見分ける |
絵の詳細 |
考え方の違い
右脳と左脳では、思考方法が違います。右脳はイメージで思考するのに対して、左脳は言葉で思考します。言葉で考えられる事が、思考だと思っていませんか?しかし、私達は普段からイメージで思考をしています。
非言語的(イメージ)の思考
考えてみて下さい。わたし達は、生まれた時から言葉を喋れましたか?幼い子でも、家族の顔が分かるし、おもちゃで遊ぶこともできます。それは、視覚的イメージを頭の中で描けていたからです。
考えてみれば、言葉を使わない思考は沢山ありますよね。体を動かす感覚だったり、人の顔や風景を覚えたり、閃きや直感も非言語的な思考の一つです。「イメージで思考する」という感覚を理解できたでしょうか?ここからは、右脳と左脳の思考方法について紹介します。
右脳はイメージで考える
右脳は、非言語的(イメージ)思考をする時に働きます。その為、音楽や絵の才能が秀でている人を右脳派と呼んだりします。手術で左脳を摘出した女性が、芸術の分野で優れた才能を示した例もあります。
左脳は言葉で考える
左脳は、言語で思考する時に働きます。その為、読み書きや分析が得意な人は、左脳派と呼ばれています。幼い頃に右脳を摘出した女性は、問題なく生活を送れています。
身体の分担
脳が大きく分けて、右脳と左脳に分かれていることは、多くの人が知っていると思います。では、右脳と左脳が、それぞれ反対の身体をコントロールしている事は、知っていましたか?右脳と左脳の、身体の分担について紹介します。
分離脳研究の画像
出典:Roger W. Sperry the functional specialization of the cerebral hemispheres
上記の画像は、ロジャー・スペリーが行なった、右脳と左脳を繋いでいる、脳梁を摘出した患者に対して行なった実験です。画像に書かれた絵は、分離脳患者が真ん中の見本を見ながら右手、左手それぞれで描いた絵です。
右脳は左半身
右脳は、左半身の触覚、視覚などを支配しています。分離脳研究の画像を見ると、左手で書いた絵は、形の特徴を捉え立体的に描けていると思います。右脳の特徴である空間認識能力が、発揮されてます。左半身が右脳によってコントロールされているのが分かると思います。
左脳は右半身
左脳は、右半身の触覚、視覚などを支配しています。分離研究の画像を見ると、右手で書いた絵は、形の特徴が捉えられず、平面的です。左脳が苦手とする空間認識能力が必要とされる為です。左手で描いた絵と比較してみても、右半身が左脳によってコントロールされているのが分かると思います。
それぞれに向いている職業
今まで紹介してきた右脳派と左脳派の特徴から、向いている職業をいくつか挙げてみました。脳の傾向から、自分の得意な事が見つけられると思います。「何がしたいか分からない」「自分に合った仕事がしたい」という人は、参考にしてみると良いかもしれません。
右脳派に向いている職業 | 左脳派にに向いている職業 |
グラフィックデザイナー | 数学者 |
カウンセラー | 記者 |
インテリアデザイナー | プログラマー |
画家 | アナリスト |
ミュージシャン | ネットワーク管理者 |
経営者 | 科学者 |
右脳派・左脳派診断方法
当サイトでは、右脳派・左脳派の診断方法も紹介しています。ぜひチェックしてみて下さい。
まとめ 両脳をバランス良く働かせるのが理想的
右脳と左脳の違いについて説明してきました。右脳派と左脳派で何が違うのか分かりましたか?
右脳と左脳の比較ポイントをもう一度確認してみましょう。
両脳の働きには明確な違いがりますが、必ずしも、どちらかが優れているとは言い切れません。右脳と左脳の特徴を理解した上で、適材適所に、バランスよく両脳を働かせる事が理想的です。
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