松果体とは
17世紀の哲学者デカルトが松果体には魂があると考えていたりと、多くのスピリチュアルに関係しているのが松果体です。特にスピリチュアルでは、「第三の目」と呼ばれ、開眼することで超人的な力を手にする事ができると言われています。フリーメイソンの目や仏教における額の白毫など「第三の目」に通じる神話や逸話は多く存在している。
松果体は、大きさとしては8mm程度で、上丘の上、視床髄条の下に位置し、左右の視床に挟まれています。松果体は主にメラトニンの分泌や概日リズムの調節(明暗の周期に関連する約24時間周期)を行うことが主な働きです。
松果体が分泌する主要ホルモンであるメラトニンについては、21世紀においても、松果体の働きについて全てを理解出来ていません。スピリチュアルな可能性が残されていることも意味します。
メラトニン
現在分かっているメラトニンの働きについては以下を見てください。
メラトニンの働き
- 睡眠を助ける成分セラトニンに変化
- ストレスに関わる働き
- 気持ちに関する働き
- 脳下垂体に関係
- 老化
メラトニンの働きは私たちの精神的な部分に大きく関わっています。メラトニンの分泌具合によって、快適な睡眠が実現されたり、ストレス処理に関わったりと「幸福」に関係する働きをします。メラトニンが分泌されればされるほど、人は幸福感を感じることになります。スピリチュアルでも「平和」というのは一つのキーワードとされています。松果体は、人に幸福を感じさせることで「平和」を体現する機関なのかもしれません。
脳下垂体は、他のホルモンに関係する機能に関連しています。巣や精巣の発生に重要な役割を果たす分泌ホルモンの制御に関わり、月経周期などの機能を調節します。
年齢が上がるに当たって、松果体はメラトニンの分泌を少なくする傾向があるそうです。年齢だけがメラトニンの分泌に関わる要素ではありませんが、関係性がある事は確かです。
メラトニン不足の症状
- 免疫の低下
- 不眠症
- 心配性
- エストロゲン・黄体ホルモン比率の減少
メラトニンの減少は、精神的、肉体的に人間の活動に支障をきたします。メラトニン不足が悪化し、松果体の機能不全に陥った場合、頭痛、嘔吐、体の震えを引き起こします。概日リズムの調節も出来なくなるので、深夜に活発になり落ち着かずに、不眠症などを伴い、精神健康上の問題も引き起こしますので、日常生活をまともに送るのは困難になるほどの苦痛を伴うことになります。
メラトニンの分泌を高める方法
- 有酸素運動
- 薄暗い夜の光
- 磁場を受けない
- ストレスを減らす
- カフェイン摂取を制限する
有酸素運動など、体を動かす事はメラトニンの分泌につながります。ランニングなどの有酸素運動を行う事が効果的です。簡単なところで、コーヒなどのカフェインを取ることを抑えることや、出来るだけ夜に刺激の強い光を浴びないようにする事が誰でも実践できる方法ではないでしょうか。
松果体の活動を妨げる要因に石灰化があると言われています。出来るだけ食品添加物などの摂取を抑えて、オーガニックな食品を摂る事が望ましいです。
概日リズム
概日リズムを調節することは、体内時間においても大切です。疲れを感じたり、眠くなったりするのは、しっかりとした体内時計を持っているからこそです。メラトニンは概日リズムにも関わっています。
メラトニンは概日リズムの調節を助けるホルモンです。人が光を浴びている時間や量によって生成されます。メラトニンが生成されるタイミングは、暗くなるほどより多く分泌されることになります。
昼間に多く陽の光を浴びるほど、夜に分泌されるメラトニンの量が増え、睡眠を助けることになります。
研究によると、単純に陽の光を浴びて、メラトニンの分泌が増えるのかは、まだ分かっていない部分多く、単純な仕組みではないとされています。メラトニンの分泌にはまだわからないことも多く、こういった不思議な点が「第三の目」を始めとするスピリチュアルに取り上げられる要因でもあります。
現代人は松果体の機能が弱まっている。
人は時代の流れと共に、信じるものが変わってくる。神話・宗教を信じた時代から、思考・哲学を信じる時代、そして現代は科学の時代である。現代から見れば、人に「第三の目」があるなんて科学的根拠もない馬鹿げた話なのかもしれない。しかし、神話・宗教を信じていた時代の人たちは、きっと真に受けて信じる事のため、修行を惜しまなかったはずです。私たちは、科学的根拠という折に閉じ込められ、現実ばかりに目が行きがちなのかもしれません。「第三の目」が存在しなかったとしても、そういった「夢物語」を信じる事はきっと良い事のはずです。誰だって子供の頃は「夢物語」をきっと信じていたはずだから。私たちは、文明の発達と共に大切なものを忘れてしまったのかもしれない。松果体のスピリチュアルな側面も科学文明に浸かってしまった現代人の前では、開花する事はないのかもしれません。
コメント