アナログ脳?芸術脳?右脳の働きを深掘りしてみました

手を光らせる男性 KNOWLEDGE
右脳は芸術脳として知られています。芸術家に向いているなどの右脳派・左脳派の議論は、簡単な性格診断や占いなどで用いられることが多いです。

右脳について俗説などで軽く知っている人は多いと思いますが、深く知っている人はあまりいないのではないでしょうか?

本ページを読めば右脳についてより深く知ることができ、能力開発にも生かすことができます。

以下はトーマス・R. ブレークスリーが右脳と左脳の能力の違いを分類したものです。右脳に興味がある人ならだいたい知っていると思います。

右脳の特徴一覧
  • 隠された意味(比喩)を読み取る
  • 顔を認識する
  • 左側の身体ならびに視覚空間の統率
  • 空間の知覚
  • “道を探す”能力
  • 視覚的結末
  • 音楽的感覚
  • 記憶統合の形成

右脳の働きを脳の仕組みから見てみよう

右脳の働きを知りたいなら、右脳自体だけでなく右脳とつながっている左脳や大脳辺縁系、脳幹なども知っておくと良いです。どうして右脳が注目されているのか、より深く知ることができます。

知っておくべき脳の構造(脳幹・大脳辺縁系・大脳新皮質)

大脳辺縁系の画像

脳の構造は脳幹・大脳辺縁系・大脳新皮質の三大構造になっています。脳の力を最大限に引き出すためには、脳幹・大脳辺縁系・大脳新皮質の連携を密にしなければいけません。

生物の進化の歴史をたどると、爬虫類の時代に初めに生まれたのが脳幹で、哺乳類の進化の過程で大脳辺縁系・大脳新皮質が出来上がりました。人間が言語を喋ったり、理性を持っているのは歴史上は比較的新しい大脳新皮質の働きによるものです。

人は大脳新皮質ばかりを使いすぎている

人はメインのコミュニケーションツールとして言葉を利用しています。コミュニケーションや思考に置いて言葉さえあれば生活で困ることはないでしょう。

しかし、困ることはないだけで言葉(大脳新皮質)にたよる生活は人の限界を作り出しています。爬虫類の時代から培ってきた、聴覚や視覚などの脳の力を現代の人間は失っているんです。

動物は言葉がなくてもコミュニケーションをとることができる

カップに入った犬の画像

人は言葉を使いコミュニケーションをとり物事を考えます。では他の動物たちはどうしているのでしょうか?動物たちは言葉がなくてもコミュニケーションをとることができています。

動物たちは仲間同士群れで行動することができますし、仲間内で協力して狩をしたり、守りあったりします。脳幹と大脳辺縁系が動物のコミュニケーションを手助けしています。

動物はアナログ情報を保持する能力に長けている

動物は映像や音、匂いなど五感を感じ取る力が優れています。動物同士が仲間だと判断するのに、映像や匂いが使われているわけです。

優れた能力だけでなく、得た情報を保持する能力も優れています。犬は一度嗅いだ匂いは絶対に忘れません。動物はアナログ情報(音・絵・匂い)を長期間保持することができます。反対に人間は、なんでも言葉に変換してしまうためアナログ情報を保持する能力が使われていないんです。

人間にも超人的な力を発揮できる人たちがいる

人間でも一部の天才たちやサヴァン症候群の方々は、一度見たものを忘れないなどの超人的な力を持っています。

普段人間が使わない脳幹・大脳辺縁系を扱うことができているからです。人間は誰しも脳をフル活用できれば、超人的な力を得ることができます。潜在能力の覚醒とは、脳の使われていない部分を最大限に利用することです。

右脳には人間の潜在能力が隠されている

手で四角を作る男

人間は脳の力の3%しか使っていないという話は有名です。3%は飛躍しすぎかもしれませんが、右脳の能力を知ると人間がいかに脳の力を引き出せていないかを実感できます。

右脳を使いこなせれば脳の力を最大限引き出すことができる

右脳と脳幹・大脳辺縁系には直接的なつながりがあるので、右脳を使いこなすことで脳全体の力を最大限に引き出し、潜在能力を引き出すことができます。

反対に左脳には脳幹・大脳辺縁系とのつながりがありません。現代人がよく使いがちな言葉や論理的な思考を司る左脳おいくら働かせても、脳全体の能力を引き出すことはできないんです。

頭が良くなりたい、才能豊かな人間になりたい誰しもみんなそう願ったことがあると思います。実現したければ右脳を使いこなすということを意識してみましょう。本サイトには右脳を使いこなすためのハウツーが数多く用意されています是非確認してみてください。

右脳の思考速度はめちゃくちゃ早い

右脳の思考速度は無限大と言ってもいいほど早いです。脳の思考速度は二つに分かれています。右脳による高速での思考と、左脳による低速での思考です。

右脳の思考は一つの点から広がりを見せるように並列的に行われます。反対に、左脳の方は下から積み上げるように段階的に思考を広げていきます。左脳が一つの事を考えている間に脳は同時にいろんなことを考えることができるんです。

フラッシュ暗算はまさに右脳の思考能力を表したものです。パッと見ただけで瞬間的に思考を巡らせて答えを算出します。右脳を鍛えることで脳の回転速度がめちゃくちゃ上がるということです。

右脳は明確なイメージを描くことができる

図形が置いてある画像

右脳は明確なイメージを描く力を持っています。イメージを描くことに感じて誤解している人が多いです。右脳のイメージとは、頭の中で鮮明な絵や映像を思い浮かべる能力のことを指しています。

イメージ力は色んなことに応用が利きます。一番簡単な例で絵を描くときに、頭の中に鮮明なイメージを描くことができればうまい絵をかけます。

風景画を描くときに風景を見ながら描いているとしても、一度脳の中にイメージとして取り込まれた後に絵を描きます。鮮明なイメージを持つことができなければ、上手な絵を描くことができないわけです。

他の分野でも、スポーツや音楽、料理など全てのことに共通しています。具体的なイメージを持つことはとても大切なことなんです。

右脳は大量インプットをすることができる

大量の電球

一度の情報を一気に得ることができる大量インプット能力を備えています。情報というのは一度に一気に詰め込めたら便利ですよね。右脳は大量インプットを可能にします。

右脳はアナログ情報を得意とする

右脳が司る領域というのは映像や音、匂いなどアナログ的情報が多いです。大概の人は情報を得るとき左脳を働かせて言葉に変換して、一度に得ることができる情報量に限りができます。

例えば読書をする時、文章を一文字一文字読み進めていくと一つの本を読み終えるのに数時間もかかり、とてつもない時間を消費してしまいます。それに論理的に考えて読み進めているので、次のことを考え始めると前のことを忘れてしまいます。記憶の定着もあまり良くありません。

五感で得た情報は忘れにくい

右脳で見た情報をイメージとして捉えることで一度に大量の情報を手に入れることができてなおかつ記憶の定着はとてもいいんです。

とても綺麗な景色だとか、衝撃的な光景というのは忘れにくいですよね。言葉で読むだけではなくて映像や感情というのを含めて記憶すると人間の脳というのはとても忘れにくくなるんです。

速読の間違った印象

開かれた本の画像

右脳トレーニングといえば速読っていうのは有名だと思います。ただ速読の中にも「本をスキャンするようにページをまるごと画像として覚えよう」という速読法があります。

スキャンするように読むという速読法は間違っています。確かに映像記憶を極めた人やサヴァン症候群の人なら可能かもしれません。でも一般人が簡単に真似できる芸当ではありません。

本当に正しい速読方法はイメージを利用することです。言葉を瞬時にイメージに変換する能力を養うことで、脳に強い印象付けをします。正しい速読法をマスターしたいならまずはイメージ力を養うことを意識してみましょう。

右脳の働きを知って、天才への一歩を踏み出しましょう

いかがだったでしょうか?右脳の働きは、天才的能力を働かせるためには必要不可欠な能力が多いです。以下に今回紹介した右脳の働きについてまとめました。

今回紹介した右脳の働きまとめ
  • 右脳は、脳幹・大脳辺縁系とつながっている
  • 右脳はアナログ情報の処理に長けている
  • 右脳は高速の思考領域を持っている
  • 右脳は大量インプットすることができる
  • 右脳は明確なイメージを見ることができる

右脳だけが脳幹・大脳辺縁系とつながっている事は驚いたと思います。右脳をうまく使う事で、脳全体が活性化されることになります。

情報のインプット面でも、右脳は高速大量インプットを可能にします。全ての鍵はイメージ力にありますので、日頃から映像や音楽などをイメージする習慣をつけるといいでしょう。

実践的なトレーニングもWhole Brainでは紹介していますので参考にしてください。

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