左脳と右脳でたのしむ日本の美

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「information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美」

AXIS web magazinenによると、4月27日(土)から6月2日(日)まで、「information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美」という博覧会が開催されます。この博覧会は、nendomとサントリー美術館によって開かれます。サントリー美術館は、東京・六本木の東京ミッドタウン内にあります。

博覧会では、芸術鑑賞の楽しみ方について、焦点が当てられています。芸術をみて感じる感動のパターンを二つに仮定する事で、違った楽しみ方が出来るようです。

芸術の楽しみ方は、人によって違うと思います。芸術作品をみて、直感的に感動を覚える楽しみ方があると思います。また、作者や、制作の背景など、芸術に関しての情報も含めて、楽しむ方法など様々です。

「information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美」では、芸術を見せる側から二つの楽しみ方を提案してくれるようです。いつもと違った芸術の楽しみ方に気づくことが出来そうです。

 2つの異なる鑑賞方法

同展では、デザインオフィス nendo代表の佐藤オオキが、前者を「information(左脳的感動)」、後者を「inspiration(右脳的感動)」と位置づけ、同一の作品に対して2つの異なる鑑賞の仕方を提案する。

作品を解説する文字情報が豊富な「information」に対し、「inspiration」には解説文は一切なく、作品の一部のみをフィーチャーした偏った見せ方で、日本美術になじみの薄い鑑賞者でも、直感的にその魅力を感じ取れるように目指したという。

「information(左脳的感動」と「inspiration(右脳的感動)」の二つの楽しみ方を、nedo代表の佐藤オオキ氏が提案しています。1つの作品について、右脳と左脳どちらの観点からも楽しめるようです。

右脳は芸術脳とも呼ばれますので、芸術鑑賞といえば右脳というイメージがあります。視覚情報の処理という働きからしても、絵を見るときは、右脳が活発に働きます。普段から右脳を使っていない人には芸術の理解が難しいです。

右脳と左脳の芸術理解について

脳の働きは、使い方によって偏ります。普段から、絵を見たり、音楽を聴いたりしていないと、右脳は活性化しません。所謂、非言語的思考を普段からしていない人にとっては、芸術は縁遠いかもしれません。

日本人の場合、特に言語的思考に頼っている人が多く感じられます。例えば、空を見た時「空は青い」としか思わないとします。空の色や模様は、いつも違いますし、言葉にできなくても感じ取れる事は多くあります。

普段から、左脳ばかりを使った、言語的思考をしていると、「空は青い」のようなテンプレート的な感想しか出てきません。しっかりと目の前の光景を見れていないからです。

 

日本人が、左脳に偏る理由については、こちらをチェック

日本人に左脳派が多いのは、「日本語」に原因があるのでは
英語が苦手な日本人、その原因は「日本語」にあるかもしれません。読む言語である日本語は、左脳を使います。反対に、聴く言語である英語は、右脳を使います。そもそも使う脳の領域が違うのだから、日本人が英語を苦手とするのは当たり前のことなのです。

芸術が分からない人でも楽しめる

同博覧会では、「inspiration(右脳的感動)」では、何の説明もなく芸術を楽しむことが出来ます。また、「information(左脳的感動」では、文字情報による説明がなされてるようです。

同博覧会で一番注目すべきは、「information(左脳的感動」についてです。「inspiration(右脳的感動)」に関しては、普通の博覧会と変わりありません。「information(左脳的感動」の言語的説明は、誰もが芸術を楽しめる工夫になっています。

今まで、芸術がよく分からないと思っていた人でも、言葉での説明があれば楽むことが出来ます。主に、言語的思考をする人にとって、言葉での説明は、芸術をより分かりやすくします。同博覧会は、どんな人でも楽しめる画期的な博覧会になっています。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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