記憶力は才能?
確かに生まれ持った記憶力というのは存在します。しかし、記憶というのは技術でもあります。
記憶術は古代ギリシャの時代から存在します。多くの哲学者や学者が書物を暗記するために身につけてきました。
今回紹介する「記憶の宮殿」は数ある記憶術の中でもとても簡単で、すぐに効果がえられやすいものです。
記憶の宮殿
記憶の宮殿を作る
- 住み慣れた家や通い慣れた道を想像する。
- 家や道に通る順序を設定する。
- 設定した順序にあるものや見える景色をイメージする。
- 完成
簡単に記憶の宮殿が完成しましたね。
記憶の宮殿の使い方
- 覚えたい事柄を決める。
- 作成した記憶の宮殿のスタートライン立つ。
- 決めた順序通りに記憶の宮殿を歩きながら、覚えたい事柄を宮殿内に配置する。
- 3を繰り返す。
宮殿への配置
宮殿に覚えたいものを配置するて何?と思った人も多いでしょう。文字通り配置するんです。
犬、リンゴ、ギターこの3つの脈絡もない単語を暗記するとします。
まず、宮殿の入り口をイメージします。宮殿に入ると玄関で、リンゴを加えた犬がギターを弾いてているんです。
おかしな光景は絶対に忘れないですよね。イメージは面白いほど記憶に残ります。
イメージを膨らませて、好きなように宮殿をカスタマイズしてください。
散歩が勉強になる
記憶の宮殿という記憶術は、宮殿があればあるほど沢山の事を覚えることができます。宮殿といっても家などの室内だけではなく、通い慣れた道なども記憶の宮殿として利用することが出来ます。
こ記憶の宮殿を応用すると散歩が勉強になります。通い慣れた道と言われても、学生の頃の通学路や職場向かうまでの道など、多くの経路を思い起こす事はできないと思います。
だったら作ってしまえばい良いだけです。普段から散歩をする癖をつけて、家の近所や職場の周りなどいくつかの散歩コースを作り上げましょう。散歩コースが作り上がったら、記憶の宮殿の手順通りに覚えたい事を道に配置していくだけです。
散歩のコースが増えれば増えるほど、暗記をする為の宮殿ストックが溜まっていきます。机の上に噛り付いて一生懸命暗記に励むより、散歩をする方が簡単に素早く暗記をすることが出来ます。勉強に行き詰まった時にでも試してみると良いと思います。
宮殿のイメージが難しい人へ
もし、宮殿をうまくイメージすることが出来ないとしたら、イメージ力が不足しているのかもしれません。頭の中で、どのくらい鮮明に映像にイメージすることが出来ますか?全く何も浮かばないという人は、イメージ力が弱いです。
でも心配ありません。イメージ力は誰にでも備わっている能力です。年齢に関係なく鍛えることが可能です。記憶の宮殿がなかなか上手く使いこなせなという人は、イメージ力のトレーニングから始めましょう。
残像トレーニング
残像トレーニングはとてもシンプルで簡単です。その為、直感的にイメージ力を鍛えることが出来ます。
- 机の上にイメージしやすいシンプルな形の物(コップやりんご)を置く
- 机の上に置いた物を10秒間集中して見つめます
- その後目を閉じて、脳裏に見ていたものを映像としてイメージします
- 1〜3を完璧にイメージできるまで繰り返します
ポイントは長くやりすぎないことです。シンプルなトレーニングですが、やってみるととても疲れると思います。疲れるという事は、普段使っていない脳領域が刺激されている証拠です。
脳は睡眠中など休んでいる時に成長します。疲れてきたと思ったらトレーニングを終了しましょう。長くても一日30分程度でやめるようにしましょう。過度にやりすぎてもあまり効果はありません。
イメージ力についてはこちらを参照

まとめ
- 記憶は才能ではなく技術
- 記憶の宮殿はシンプルで使いやすい記憶術
- 散歩をする事で、宮殿のストックを作ろう
- 上手く出来ない人は、イメージ力を鍛えよう
記憶術は世の中に沢山ありますが、記憶の宮殿はその中でも簡単で使いやすい記憶術です。記憶術に興味のある人はまず記憶の宮殿を試してみる事をお勧めします。
また、記憶術には必ずイメージ力が必要になります。なぜなら、脳の仕組みから見て、言葉よりイメージの方が記憶の定着が強いからです。イメージ力に自信がない人は、記憶術の前にイメージ力を鍛える方が良いかもしれません。
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